長男も次男も小学校進学先に特別支援学級を選択、その理由は

こんばんは、ぺいです。

写真は療育の教室で次男が作成したもの。

先生曰く、「これでどう遊ぶものか説明もしていないのに近くにあった輪ゴムで作ったんですよ。それも色々な色がある中で赤だけを集めて作ったんです」とのこと。ここに来て次男の意外な才能が!?(親バカ)

でも、何かに活かせるなら、あるいは何かの特性が見いだせるなら活かしてあげたいですね。

今回は障害を持った子を育てるのなら必ず悩むことになる小学校の「通常級」「特別支援級」「特別支援校」のどこに進学するか、です。

私の場合はこういう経緯でこのように判断した、という形で紹介します。

目次

特別支援級とは

特別支援学級は障害のある児童生徒を対象に設置された少人数の学級です。うちの長男の場合、1学期は学年で一人、2学期になると他の学校から転校してきた子を含めて2人でした。1~6年生まで同じクラスで学ぶので教室にはそこそこ人数がいますが学年としては2人です。

また、形としては基本的には通常級に所属していて、国語や算数などの授業の際に移動する形になります。体育や音楽、学校行事などは通常級のクラスの子たちと一緒に活動します。

指導方法としてはそれぞれの子の特性や理解度に合わせて個別に指導をしていただけます。

支援級と通常級は所属が固定されるものではありません。支援級に所属していたけれども通常級で大丈夫そうだから支援級から支援級に戻る、あるいは支援級の方が良さそうなので通常級から支援級に移る、などはあります。さらに言えば、たとえば国語は支援級、算数は通常級などのような形も状況によってはあり得ます。

特別支援級の種類

特別支援級には知的クラスと情緒クラスがあります。

知的クラス

うちの子が所属しているのが知的クラスです。

知的クラスは知的障害を持つ児童生徒を対象としています。日常生活に必要な知識や技能を身につけるための特別な教育課程が編成されています。具体的には、生活に即した学習を重視し、繰り返しの指導を通じて実践的なスキルを習得することを目指します。

この繰り返し、というのが本当に徹底されていて、ほぼ毎日同じようなひらがなの書き取りや数字の概念などの内容の宿題が出されていました。

知的障害の場合、一度教えて覚えるというのは少なく、繰り返し繰り返し学んでゆっくり覚えていきますのでこのような形になっているのかと思います。

情緒クラス

情緒クラスは知的障害がないが、情緒的な問題や対人関係の困難を抱える児童生徒を対象としています。自閉症や情緒障害を持つ子どもたちが多く在籍しています。

うちの子は自閉症もありますが、知的障害もあるので知的クラスに所属しています。

特別支援校との違いは?

特別支援級は通常の小学校の中に設置がされていますが、特別支援校は全く別の学校になります。

専用の施設で専門の教員が指導にあたるということで特別支援級よりももっと本格的というイメージです。

実際に通っていないのでこれ以上の言及はしないでおきます。

特別支援学級に通うまでの経緯

年長になるときに幼稚園から「市の就学前相談を利用してはどうか」というアドバイスをいただき、実際に相談に行ってきました。

相談は複数回にわたりました。

一回目は親からのヒアリング。この時点では日常生活や現時点での考えなどお伝えしました。

二回目は子供の知能検査を行いました。

三回目は事前に担当の方が幼稚園まで行き、園内での生活状況を観察の上で子供の知能検査の結果通知と、進学についての話をしました。

四回目は学校見学後、最終的に進学先をどこにするか決める事

一回目の電話予約から含まれば5ヶ月くらいかかったと思います。早めに動きましょう!

特別支援学級を選んだ理由は何か

市の担当の方の意見

担当者の方の意見は次の通りでした。

・言葉の発達が非常に遅い

・自分の意思が伝わらないと不機嫌になってしまい、手を上げようとするも、でも友達を叩くわけにはいかないので自分の頭を叩く、などの行動が見られた

・知能指数が64で通常級では勉強についていけない可能性がある

・以上より特別支援学校とまでは行かないが、特別支援級の方が良いと思われる。

正直聞いたときはかなりショックでしたが、思ったよりは冷静に受け止められました。

自己肯定感低下

このころの長男は「ぼくにはむずかしい」「できない」「わからない」という言葉がよく出るようになりました。

自信が明らかに無くなっていて、このまま通常級に進ませると自己肯定感が著しく下がるのではないか、そう判断しました。

自己肯定感の低下
 ⇒どうせ自分にはできないのだから、と物事への挑戦の心が育たなくなる
 ⇒変化が著しい今の時代にドンドンついていけなくなる。
 ⇒ますます挑戦しなくなる

この流れはまずい、と思ったのも判断要素の一つです。

学校が嫌いにならないか

長男の場合、言葉の発達が非常に遅いので友人とコミュニケーションをとるのが非常に難しいです。

それでも無理に通常級に入れると勉強はついていけない、コミュニケーションは取りにくい。

これでは学校が嫌いになるのではないか、嫌いな学校に6年間通い続けるのは相当辛いのではないか。

これも判断要素の一つです。

通常級に行かないことの心配

気になるデメリット

おそらく、次のことを心配されているのではないでしょうか?

1.通常級の子からドンドン勉強が離されていくのではないか。結果、高校大学に進学できなくなるのでは?

2.個別指導なんてぬるい環境にいて大人になったら厳しい社会に耐えられなくなるのではないか?

確かに、通常級の方が学習の進捗度は早いです

それぞれに対する私の考え方です。

仮に通常級に所属したとして、本人からすると早すぎる進度では何も身につかない。

通常級の進度が100として、支援級は60くらいとしましょう。

でも本人からすると早すぎる進度のため、理解度が30に留まることも十分に考えられませんか?

そもそも、一番学習の阻害になるのは「学習が嫌いになること」だと思います。

学歴が伴わなければ生涯年収が少なくなる、はある程度事実でしょう。そこは否定しません。

ただ、お金だけの問題なら副業、資産収入、障害年金などの別の手段を磨く手もあります。

参考に、下記関連記事を置いておきます。

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学習進度をを周りと同じ速度に合わせる意味は何か、それができないとどんな問題があるのか、そこに対する回答は何か、それを考えるのはとても大事だと思います。そこは是非考えていきたいと思います。何のために学校の勉強をするのか、本質に迫れるのは非常に有意義です。

厳しい環境にいれば厳しい社会に耐えられるのか?

厳しい社会に無理に適用しようとしてうつ病などの二次障害を患う例はいくらでもあると思います。

このケースでは特に「自分の特性を知らない、理解していない」方が多いように感じます。

一生付き合うことになる特性です。無理に普通に合わせようとせず早いうちからどうその特性と付き合うか、試行錯誤を繰り返す方が本人のためと私は考えています。

最後に

以前も紹介させていただいたこの言葉をもう一度紹介します。

「平等でないものを平等に扱うことほど不平等なことはない」

(『一分間リーダーシップ』 ダイヤモンド社。ケン=ブランチャード・パトリシア=ジガーミ・ドリア=ジガーミ)

これは異なる発達段階の相手には異なるアプローチを、という話の中で、「それは不平等ではないか?」という意見に対する回答です。

これは部下のマネジメントにおいて使われる言葉ですが、子育てでも同じだと思います。

また、学校の支援級に入ってから本当にとても成長しました。そこで感じたのが次のことです。

障害があってもゆっくりとゆっくりと確実に成長する

皆と比べるよりも過去の自分と比べることが大切

親子で共に成長している

一年間にあったエピソードもいくつか、いずれ紹介できればと思います。

今回はここまで。最後までご覧いただきありがとうございました。

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