不安だらけの心が楽になった知的障害、発達障害(ASD)の子育ての考え方その1、出口編

こんにちは、ぺいです。

軽度知的障害&ASDの長男と中等度知的障害&ASDの次男の父です。

前回のブログでは「全体を見る」「将来から逆算」「父親の視点」で考えるお話をしました。

まず最初に障害児の子育てに対して親がどう捉えるか、という「全体」を見るお話をします。

まず、このことを考える理由は私自身がこの考え方が持てたことで精神的にかなり楽になったからです。

一生子供の世話のまま私の人生が終わるじゃないか・・・

知的障害の年収は200万円くらいらしい、お金のことが心配で心配で・・・

私が死んだらこの子たちの人生はどうなってしまうのか

これらの悩みは当然持つでしょうし、私も持っています。

でも、不安で心が押しつぶされそうなときに未来を考えてもロクな考察はできません。

自分の考え方を持ち、正しい事実関係の整理をし、冷静な情報収集をする。

これらをしてから悩めばいいんです。将来のことなんてわからないのですから。

まずは「自分の考え方を持つ」ことからです。

では、早速内容に入っていきましょう。

目次

結論:子育ての出口についてはこう考えたら楽になった

健常者も障害者も目指す方向は一緒。

子供が幸せな人生を生きていくにはどうすればいいか。それを起点に考えること。

健常者とはそのやり方が違ったり、進む速度が違うだけ。

うちの子たちに合ったやり方で、競争することなくうちの子たちのペースで時間をかけて進んでいけばいい。

なぜなら目的は「子供の幸せであり、それが親の幸せ」なのだから。

正直これ以上言うことは無いのですが(笑) 一応解説していきます。

参考書籍

今回の話を書くにあたって次の書籍を参考にしております(「詳しく見る」を押すとAmazonの販売ページに飛びます)

というのもこちらの書籍も「子の幸せ」をゴールに書かれていて、非常に共感できたこと、

自立や個別のチェクシートもあり、全体の話から個別の話まで総合的に網羅されているおススメの本です。

ありたい姿を描く

子供達の未来はどんなものであったらいいでしょうか。

「障害はあっても年収300万円稼げて、自分のことは自分でやりつつ生きていけたらいいなー」

私、最初はこのくらいの感覚でした。ここで自分に追加の質問です。

「どうしてそう思うのですか?」

「独身で年収300万円でも実家暮らしならお金にはまあまあ困らないし、自分達がお金を遺してあげれば、あとは自分のことは自分でできれば生きていけるし、それで十分です」

もう一度自分自身に質問です。

「では仮に、一生かかっても使いきれないお金が子供にあったら、金にさえ困らず、家事ができればそれで問題解決ですか?」

「いや、孤独に生きてほしくない。自分に価値を見出せなかったり、自分に自信が無いなど、心が健康でないならそんな風に生きてほしくない」

これを何度も何度も繰り返してみてください。

私の場合はとってもシンプルなところに行きつきました。

「子供に幸せな人生を歩んでいる。そうならば親である私も幸せである」

もちろん、これは私の答えであって、内容は人それぞれだと思います。

でも、「幸せ」というキーワードは何かしら入るのではないでしょうか。

そしてこれは健常児、障害児に限らず、本来共通しているものだと思います。

この目的だけは私は見失わないようにしていきます。

条件を洗い出す

私は次のように考えています。これも人によって答えは違うでしょう

・良好な人間関係を築けていること

・自分の得意を活かして「誰かの役に立っている」という実感を得ていること

・物事をポジティブに受け止められること

・経済的にもある程度の豊かさを実現すること

・少しずつでも成長している実感があること

では、そのために必要な事を次のようにまとめています。

1.生活の自立

  • 正しい生活習慣を身に着けること
  • 健康維持のための食生活に関する知識を持っていること
  • 休暇を大いに楽しみ、休めること

なんにせよ体が資本、健康第一。まずは自分から。

2.経済の自立

  • お金を稼げること
  • 収入の範囲で過ごせること
  • 詐欺などに引っかからないこと
  • 貯金や投資に対する正しい知識を持ち、実戦すること

具体的な内容は今後の記事で書いていこうと思います。

3.精神の自立

  • 自分の人生は自分で決め、自分で責任を取ること
  • 他人との適切な距離感を保ちつつ、与える喜びを知り、助け合っていけること
  • 特定の人やものに依存しないこと
  • 無いものを求めるのではなくあるものをどう活かすか考えること
  • 感謝の気持ち、挑戦の意欲、素直な心と行動力をちょっとだけでも持つこと

まあ、正直これが全部できたらものすごい人だと思います(笑)

私自身まだまだだと思います。

今は特に「ありがとう」「おはようございます」「ごめんなさい」に力を入れています。

理由は私が考える幸せの条件の一つ、「良好な人間関係を築く」に必須だからです。

また、彼らはおそらく少なからず周りの人間の手助けを受けながら一生生きていくことでしょう(もちろん人間誰でも誰かに助けられながら生きていくのですが。ここでは合理的配慮、という意味ですね)

その時に「あの人に関わるの嫌だな」と思われてしまうのは彼らの人生にとってマイナスでしかありません。

なので「ありがとう」「おはようございます」「ごめんなさい」には特に力を入れています。

この3点の自立ができるように、親子で育っていく、ということではないでしょうか。

子供に教え込んでいこう、よりも「子供に教えられる」と考えると私のためにもなるのでこのように考えています。

実際親もものすごく学びになります。子供教えられてばかりです。

会社で部下に指導するときにもとても使えますよ。

こうして最初の結論に至る

健常者も障害者も目指す方向は一緒。

子供が幸せな人生を生きていくにはどうすればいいか。それを起点に考えること。

健常者とはそのやり方が違ったり、進む速度が違うだけ。

うちの子たちに合ったやり方で、競争することなくうちの子たちのペースで時間をかけて進んでいけばいい。

なぜなら目的は「子供の幸せであり、それが親の幸せ」なのだから。

このように捉えてみたらものすごく楽になりました。

おそらく、進む方向が明確になったからだと思います。

あとはそれぞれをどうやってやっていくか、個別に調べていくだけです。

今までは目的が明確ではない状態で大量の情報を浴びてしまい、「あれもやらないといけない、これもやらないといけない、それでも将来の収入はどうか~」なんて考えたらそりゃあ不安にもなります(笑)

他にも楽になった考え方はいくつかあります。こちらの関連記事にまとめてみました

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本日はここまでです。読んでいただいてありがとうございました。

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