軽度知的障害&ASDの長男が健常者の子と混ざって学童保育に一年通った結果

こんにちは。ぺいです。

写真は今回のお話には出てこない次男と私の兄、つまり次男から見て叔父の写真です。

自分から膝元に座りに行きまして、兄もまんざらではなかった様子

さて、今日は子供の放課後についてです。

うちの子は週3日放課後デイサービスを利用していますが、それ以外の日は健常児と混ざって学童保育で面倒を見てもらっています。

放課後デイサービスを利用する日でもお迎えが来るまでは学童保育にいます。

そういう意味では毎日お世話になっております。

経度知的障害を伴うASDの長男が学童保育でどう過ごしたか、今回はそのお話です。

目次

可能であれば放課後デイサービスを全日利用するつもりだった

放課後デイサービスを使用すると学校まで子供をお迎えに来てくれて、施設によっては家まで送ってくれる場合もあります。

これは楽でいい!しかも子供の療育まで面倒みてもらえる!と思い、LITALICO発達ナビで通えそうな施設を検索し、片っ端から問い合わせをしたのですが施設がいっぱいのため、通うことができたのは週3日でした。

残りの日は学校内にある子どもルームで過ごすこととなりました。

正直、嫌な予感しかしませんでした。

「他の子から虐められるのではないか?」

「自覚なく他の子を傷つけてしまい、嫌われないだろうか?」

「先生の手がうちの子に取られてしまい、他の子の親からクレームが来ないだろうか?」

そんなことを考えていました。

実際にあったこと

上記のトラブルはある程度やはり起こりました。

発音の悪さを真似された

どうしても発語の時期が遅かったのもあり、うちの子の発音は非常に悪いです。

それを他の子に(悪気は無いんですが)真似されて茶化され、馬鹿にされたと感じたうちの子が「ルームいきたくない!」となってしまいました。

この件に関しては学童保育の先生が積極的に動いてくださって、その茶化した子に注意していただきました。

今はその子とも仲良く遊んでいます。

友達を笑ってしまい、結果怒らせてしまった

今度は逆にうちの子が怒らせてしまったケース

ある子がとてもワガママ(内容はわかりませんが)を言っていて、それを見ていた上級生がその子のことを「赤ちゃんみたいだね」と非難したそうです。

その「赤ちゃんみたい」という言葉にうちの子が笑って反応したところ、その子から叩かれてしまった、ということらしいです。

うちの子は叩かれたことを全然気にしていない様子でしたが、いい事例で大切な教訓になるなと思い話し合いました。

もちろん悪いのは叩いたその子だと思います。

「赤ちゃんみたい」といった上級生ではなく、うちの子をわざわざ叩いている以上、相手を選んでいるとも言えます。

でもどれだけその子が悪かろうと、その子の性格を私もうちの子も変えてあげることはできません。

①悪い誰か、何か

②自分がいかにひどい目にあったか

③これからどうするか

何かがあったときに①や②ではなく、③に注目してほしいのです。

3つ、約束してもらいました。

・怒っている人を笑わないこと

・悲しんでいる人を笑わないこと

・悔しがっている人に「負けちゃったね」って言わないこと

もちろん、いずれも場当たり的なやり方で、本質的な解決法ではありません。ただ「相手の気持ちを察して、不快になるようなことを言わないこと」と言ったところでおそらく伝わらないだろうと考え、上記のように伝えました。

また、その子とは次の日も会うことを考え即効性のあるものを約束しました。これでもすぐにできるとは限りませんが。

いつか、本質にたどり着けたらいいな、と思います。

上級生から怒鳴られた

標的にされたような形ですが、どうしてもうちの子は「弱者」に見えてしまいます。

癇癪を起して周囲に当たっている子からすると格好の的にされやすい、ということは多々ありました。

もちろん、うちの子が何かした可能性も否定できません。

学童保育の先生から言われたこと

他にも最初のころはトラブルが多々あり、やはりかなりご迷惑をかけているのではないか、何とか早急に放課後デイサービスの施設を探した方が良いのではないかと思っていたら学童保育の先生から、

「〇〇くん(長男の名前)、本当に穏やかなんですよ。私たちが子供たちに伝えたい事がある時に『それは大事な事だから皆でやっていこう』って言ってくれたんです。本当に純真で私たちも癒されています」

親だから気を使ってそう言った、とか、純真であるがゆえにトラブルを起こしてしまう、ということはあると思います。

ただそれでも彼なりに環境に適用しようとしていることがうれしかったです。

しばらく経って変わったこと

宿題を確実に学童保育で終わらせて来る

誰に何を言われなくても、学童保育で宿題を終わらせるようになりました。

家に帰ってからは遊びの時間です。これはかなりいい習慣になっていると思います。

友達ができてきた

本人はあまり興味なしに見えるのですが、学校に行くとき、帰るときたくさん声をかけてくれるようになりました。

だんだん友達が増えてきたな、と思っていたらしばらくして、

「これからは一人で学校に行く」

と、自分から言いました。

親離れの大きな一歩を踏み出したな、と思いました。

むしろ私が子離れできていないのかもしれません。

自分の気持ちを表現できた

上級生に「バカ!死ね!」と怒鳴られたらしいのですが、その場で反撃せずに学童保育の先生に「上級生から怒鳴られて悲しかった」とを説明したそうです。

「何があって、それを自分がどう感じたか」、これを表現することって意外と大人でも難しく、気が付いたらこういうことも部分的にとはいえできてきたのだな、と感じました。

もちろんどんな子にも適用されるものではない

本当にある種の幸運ですが、長男はASDではあるものの癇癪が少なく、おどけて見せたり、こだわりは非常に強いですが話は聞いてくれたり、お手伝いなどを通じで何とか役に立ちたい!という想いが強かったりする事もあってたまたまうまくいっているだけかもしれません。

もしかしたら本当はうまくいっていないのに親の前でうまく隠しているだけなのかもしれません。

または、今はうまくいっているけれどもこれからはうまくいかなくなるかもしれません。


それでも、少なくとも今年は彼は私たちの予想を大きく超えて成長をしてくれました。

そういう意味では躍進の一年だったと思います。

私たちも負けてられないですね。本当に教わってばかりです。

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