こんにちは、ぺいです。
写真は紙粘土でスプーンとカレーをよそうお玉を作っているらしい?中度知的障害と自閉スペクトラム症(ASD)を抱える次男です。

今回は次男ではなく、軽度知的障害と自閉スペクトラム症を抱える長男(小学2年生)のお話です。
祖父母の家へのお泊りに一人で準備をし、一人で出発し(徒歩5分程度ではありますが)、一人で泊ってきました。
彼の精神の自立に大きく役立ったと思います。

「一人でお泊まりに行きたい」と言い出した
どうも以前に祖母から「今度泊りにおいでよ」と言われていたことがあり、ゴールデンウィークにその約束を果たそうとしたようでした。祖母に確認したところ、是非来てほしい、会いたいとのことで日程調整しました。
出発時間を決めようとしたところ「一人でお泊りに行きたい」と長男。彼は1年生の時もある時から「一人で学校に行く」と言い、実際に一人で行きはじめました。決心したら実行する、それはとても生きていく上で望ましいですね。
不安はありましたが彼の決心を尊重し、一人で行かせることにしました。
荷物の準備も“自分でやる”
本人の口から出たのは「一人で向かって一人で泊る」でしたが、せっかくなので「一人で準備してごらん」と準備も一人でやってもらうことに。
本人が用意したのはどう見ても2日分の着替え(その割には靴下と下着は1日分でしたが(笑))と歯ブラシセットでした。ちょっと多すぎるとは思いましたが、概ね準備としては合っているのでそのまま良しとしました。ここであまり言いすぎて水を差すのは良くないと判断したからです。
泊りの用意も大体自分でできる、これも発見でした。
一人で祖父母の家に行くチャレンジ
祖父母の家までの道は過去に何度も往復した道です。距離も徒歩5分程度、途中大通りもあります。
出発前に祖父母に連絡し、到着時間の予想を伝えると共に、大通りの近くで祖父が見つからないように隠れていたそうでした。
私も到着まではやや不安でしたが、本人の自信を信じてスマホ片手に待つことに。
実際は特に問題なく、家までたどり着いたそうです。LINEにて連絡がありました。
祖父母の家にて
祖父母の家では一緒にご飯を作ったり、お風呂が好きな長男をスーパー銭湯に連れて行ってもらい、サウナも体験したり、五目並べなどのゲームもしていたそうです。
夜も歯を磨いて9時には早々に眠ったのだとか。
予想外の事が起きて癇癪をおこしたりすることもなく、いい子だったよ、とのことでした。
翌日の朝は祖父と一緒にパンケーキ作りをしたそうです。
自分の分を食べた後は「〇〇(弟の名前)にも持って帰ろう」と言い出し、ラップに包んでもらって持って帰ってきました(今弟が食べてます(笑))
「やってみたい」を叶えた経験がくれたもの
今回、親が何より驚いたのは、「やらせてみたら、できた」という事実でした。
今までは「まだ無理かな」「手伝わないといけないかな」とつい思ってしまっていたけれど、子ども自身が「やってみたい」と思ったときの力は、本当にすごいと思います。言われてからやる時と自分でやるときの動きが全然違います。
もちろん、サポートや見守りはこれからも必要です。
でも、「挑戦してみたい」と思える気持ちが芽生えたこと、そして実際に成功体験として積み重ねられたことは、将来に向けての大きな財産になるはずです。
そして、本人はもちろんのこと、「信じて見守り任せる」ことは私自身の成長にもなりました。
最後に
障害のある子の子育ては、どうしても“できないこと”に目がいきがちです。それに、周囲の子どもたちと比べて落ち込むことも、親の中にたくさんあると思います。
でも、子どもは「できるタイミング」で「自分のペース」で成長していくもの。そのタイミングが来たときには、こちらが驚くほどの力を見せてくれます。
だからこそ、今回の体験を通じて伝えたいのは、
信じて見守ることの大切さ
です。
子どもが「自分でやりたい」と言い出したときは、その思いをできるだけ叶えてあげられるような環境づくりをしてあげたいと思いました。
それは軽度知的障害があるとか、自閉スペクトラム症(ASD)があるからとかは関係なく大事だなと感じました。
小さな“できた”は、子どもだけでなく親にも自信をくれるんですね。
読んでくださり、ありがとうございました。
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