こんにちは、ぺいです。
先日は地域の昔の遊びで遊んでみるイベントで子供と遊んでみました。

メンコ、お手玉、けん玉、おはじき、独楽、凧揚げで遊んだ後、お餅つきに参加し、つきたてのお餅を食べてきました。
お雑煮とお汁粉どちらかを選べたのですが、うちの子はお雑煮を選択、おいしいおいしいと完食。きちんと食べてえらい!
さて、今日は現状私が整理している「うちの子は将来どうやって稼ぎ、生きていくのだろう?」ということです。
「そんな先の話今考えてどうするんだ!」というご意見もありそうですが、私の考えはこうです。
【将来の子どもの収入を今考える理由】
現在の学校教育は小学校~大学などまでの長い時間をかけて「給与収入」を得るための長いトレーニングをしていると考えています。
その給与収入ですが、知的障害者の場合、平均値で13万7千円(参考:令和5年度障害者雇用実態調査)。もちろん平均値と中央値では違うでしょうが、いずれにせよ大きくないというのは確かでしょう。
障害年金(詳細は記事の下部)は仮に受給できても知的障害の場合は「障害基礎年金」以外の選択肢がありません。障害基礎年金は2級までしかなく、特に軽度知的障害の長男は審査で却下される可能性も十分に考えられます。
一部の方からお𠮟りもありそうですがあくまでも私の考え方ということでご了承ください。
つまり、一般的に言われるように「小学校→中学校→特別支援学校→就労支援→障害年金をもらいながら障害者雇用や一般雇用でお給料をもらう」というルートでは障害年金を受け取れない場合、将来お金に困る可能性があるということです。
困難は分割して解決するのがセオリーですからここは分割して解決していきましょう。具体的には「大人になるまでの時間」「稼ぐ手段」で分割していきます。給料が高かったり障害年金が受給できたりしたらラッキー、という位置づけです。
さらに年金は減る一方でしょうから老後の生活はさらに困りそうです。
というわけで今考えられる将来のお金のことを少し整理してみましょう。
今回は経済の自立の話そのものです。特に、老後ではなく現役時代の話をしていきたいと思います。

経常的に得られる収入に関しては大きく次の4種類があります。
給与による収入
ここで言う給与による収入とは「どこかの組織、団体に所属して給与賃金を得る収入」を指します。
副業的にアルバイトをしてもそれは「給与による収入」としてこのブログではカウントしたいと思います。
先ほど給料が少ないと言いましたがベストなのはこの給与による収入が大きい状態だと思います。
求められる能力
・お客様、上司、同僚とのコミュニケーションが円滑に行えること
・課題を解決する力
・物事を論理的に考える力
・自己管理能力
・突発的な事柄にも対応できる柔軟性
・変化への適応力
・責任感
・チーム貢献意識
・デジタルリテラシー
・謙虚さや礼儀正しさ
私も耳が痛い話です(笑)
概ねこのあたりの能力があればほぼ問題なく給料で食べて行けそうですが、知的障害とASDを抱える我が子は「コミュニケーション能力」「柔軟性」「適応力」あたりが特にネックになりそうです。
解決できそうにない場合、特性配慮のある「障害者雇用枠」で働きつつ、他の方法で稼ぐ道を模索することになりそうです。「一般雇用枠」「障害者雇用枠」「就労移行支援」などのパターン分けは後日関連記事を書こうと思います。
今できること
今は次の事を考えています。
・学校に楽しく通い続ける
・療育を楽しく活用する
・楽しめるサークルなどの課外活動に積極的に参加する
・障害児向けプログラミング教室(コミュニケーション能力、課題解決能力・論理的思考力、デジタルリテラシー向上のため)
ポイントは「楽しく」だと思います。
大人になるまでも大事な時間ですからそこも楽しんでいきたいですね。
プログラミング教室については後日関連記事にてご紹介させていただきます。
副業による収入
ここで言う副業とは「組織に所属するわけではなく自ら事業を作り稼ぐ」というものです。
候補
・データ入力
・テープ起こし
・イラスト、デザイン制作
・webライター
・アフィリエイトブログ
・ハンドメイド品販売
・プログラミング副業
・動画制作、サムネイル制作
・ストリーマー
・youtuber
うまくAIなどを駆使しつつ、適性が合うものがあると良いなと思います。
何故副業なのか
自分のペースで行うことができる
障害の特性として周りのペースに合わせにくいことがあるのですが、副業であれば自分のペースでできます。
自分の価値を売り込み、自分で稼ぐことができる力がつく
給与収入の場合、商品の打ち込みは会社の看板が使えますが、個人として商品を売り込める力をつけられれば「いざとなっても自分で食べていける」という自信や安心につながるのではないかと考えています。
得意分野に特化できる、場合によっては爆発力がある
自分で得意分野を選べればそこに特化することができます。また、給料は一年で二倍三倍になることはそうそうありませんが、副業であれば珍しくありません。
今できること
・学校で教えてはくれないので親が経験しておく
・資金管理の事、税金のことなどお金の基本を教える
・パソコンに慣れる
・高校生くらいからミニビジネスをやってもいいかもしれない
・障害児向けプログラミング教室でスキルを身に着ける
副業は学校では教えてくれないところなので家庭内での教育になると思っています。
資産収入
配当金、利子など金融から生まれる収入です。
資金原資
親が出す、のも考えられるのですが、収入や家計支出に関しては人それぞれかと思いますので公的な制度から捻出できる部分について考えていきたいと思います。
【お金を直接もらえる給付金】
・児童手当・・・3歳まで月15,000円(第三子~30,000円)、以後18歳まで月10,000円(第三子~30,000円)
・特別児童扶養手当・・・月36,860円
・市独自の障害児に対する手当・・・月13,000円(中等度知的障害の場合。軽度は無し)
その他に直接お金が入るわけではありませんが、税金の減免として障害者控除、水道代の減免などもあります。詳しくはこちらの関連記事にまとめました。

仮に中等度知的障害+ASDの次男が児童手当+特別児童扶養手当+市独自の手当を7歳~20歳まで受け取れたとしたら、何と10,716,480円、軽度知的障害+ASDの長男が児童手当と特別児童扶養手当を7歳~12歳受け取った場合でも4,993,920円です(当然特別児童扶養手当は審査がありますので途中で落ちたと仮定しました)
仮に長男の方を年利4%で運用していたとしたら20歳時点で約720万円(税引き後)になりますので配当金収入を得るための資金原資の入り口には良いのではないでしょうか。
今できること
学校で教えてくれない資産運用の教育をする。
障害年金
障害年金は、20歳から申請することができる、病気やけがによって日常生活や仕事に制限が生じた場合に支給される公的年金制度です。「障害基礎年金」と「障害厚生年金」の2種類があります。
【障害基礎年金】
国民年金に加入している人が対象で、主に自営業者や無職の人、20歳前に障害を負った人が受給できます。
1級と2級がありますが、3級は年金支給がありません
【障害厚生年金】
厚生年金に加入している人が対象で、会社員などが該当します。障害基礎年金に加えて支給されることが多いです。1級~3級まであり、これまでの厚生年金等の支払い額に応じて支給されます。
さて、ここで重要なことがあります。
知的障害の場合、初診日が「生まれた日」となるため、障害基礎年金の申請しかできません
つまり障害の程度が2級以上に該当しないと一切支給されないということになります。
1級: 日常生活に他人の介助が必要な状態。年1,020,000円+子の加算額が支給されます。
2級: 日常生活に著しい支障があり、働くことが困難な状態。年816,000円+子の加算額が支給されます
※療育手帳、身体障害者手帳等の基準とはまた別です。
中等度知的障害&ASDの次男は2級に該当するかもしれませんが、正直軽度知的障害+ASDの長男は厳しいと感じています。それでもあるなしで大きく異なるのでチャレンジはしてみようと思います。
今からできること
障害年金の申請の際には生まれてからの情報を追っていくそうです。
ですので2歳のころはこういうことに困った~、などの情報をその時に思い出すのではなく、少しずつデータで残しておくことをしています。
私の場合はGoogleドライブに日々の困ったを時期に分けて書き留めています。
余談:親が資金援助するのはあり?なし?
原則なしです
理由は大人になってから「今必要になる」生活費や「今楽しみたい」贅沢費を親が資金援助をすると本人のお金に関する力が弱くなってしまうから。
ただ原則があれば特例もあるということで3つの特例だけ紹介しておきます。
【親が資金援助する特例】
・けが病気などで働けなくなった、失業してしまった、などの緊急事態でその状況が改善されるまで。
・一生懸命やってみて、それでもどうしてもだめだった時。最後のセーフティネットが必要になったとき。
・老後の資金(今のお金の援助ではなく未来のお金)。やはりどうしても障害というハンデがある分収入が少なくなりやすいこと、そして今後も年金は改悪され続けるという見通しから、引退後くらいは下駄はかせてもいいかなと思っています(甘いかな・・・?)
まとめと補足
まとめると、次の通りです。
・経常的に稼ぐ方法には「給料収入」「副業」「資産収入」「障害年金」があること。
・そして子供が大人になってからそれぞれを使いこなせるようになること。
・そのための教育について、学校や療育施設を頼り、必要であれば親自らが行うこと。
・原則親は生活費や贅沢品の不足の援助はしない。
念のため私の考え方を補足しておきます。
子供の将来を親が決めているのではなく、子供の能力を諦めているわけでもなく、子供がどの道も選べるように親がその力をつける手助けをしていること。自分の人生は自分で決める。それは大前提です。ただそのためには力が必要です。
もしかしたら誤解があるかもしれないと思って書かせていただきました。
本人としては障害者雇用枠を望んでいるんだけどお金が足りない。他の稼ぎ方も知らないし、頑張って生きづらさを感じながら一般雇用枠で働いて、無理を続けていたらうつ病など二次障害になってしまい、そもそも働くのも難しくなってしまった。ということにならないように教育しておきたいな、と思っています。
なので、障害がある分、ハンデがあるんだから普通の人よりもがんばって努力して追いついていい学校、いい会社に就職して稼ぎなさい、というように本人の特性を無視して「普通」を押し付ける事だけはしません。
また、収入だけではお金は決まるものではありません。支出や運用も大事な話です。
後日関連記事としてこちらも書いていきたいと思います。
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