【障害児育児】言葉の教室での活動。本当に悩んだ喋れるようになるまで【知的障害&自閉症】

こんばんは、ぺいです。

こちらは療育での一コマ。親は同席しないのですが、こうして写真を送ってくれます。

お兄ちゃんは小学校で慣れたのか結構落ち着いて座っていられます。

年長さんの次男はまだまだ長く座るのは難しい様子。こうして隣で担当の方が見ていてくれています。

実はこちらの担当の方、以前通わせていただいていた施設から続けてうちの子を見てくれている方で、次男も本当に懐いています。

その施設は言語療法中心の場所で、諸事情で無くなってしまったのですが、縁あって今の施設でもお世話になっています。二人の急成長を今の施設で一番知っている方かもしれません。

今回はその以前の施設でのお話中心です。

発語が遅くて悩まれている方は多いと思いますが、5歳でもほぼ喋れなかった二人のしゃべるきっかけになった体験を書くことで少しでも参考になればと思います。

目次

教室でやったこと、喋れるようになるまで

こちらの施設は親も教室に参加し、一緒に取り組むというものでした。

今の施設は親は参加しないのでこれは施設によって異なるのだと思います。

どういったことをやっていたのかというと、主に次のような内容です

最初は全体挨拶

まずは全体挨拶です。

皆先生に合わせて挨拶をするのですが、うちの子はできませんでした。

ほぼ私と妻が二人を抑える形で一緒にやりました。

それでも「ピッ」と私が言うと気を付けの姿勢を取る、などは段々できるようになりました。

ストレッチの時間

体をゆらゆら揺らしたり、伸ばしたりする運動です。

これは子供も非常に喜んでくれました。

言葉カード

皆で小さな椅子を持ってきて、先生の前に座ります。

その後、いぬがはしる、ゆきはしろい、ぱんつをはく、などのように言葉のカードを先生が出し、それを皆で読む、読んだカードはプレゼント、のような事をやりました。

うちの子はそもそも言葉が出ないのでほぼ聞いているだけでした。

それ以前に座らせておくのが本当に大変でした(笑)

椅子を出せてエライ、座っていてエライ、聞けてエライ、そういうレベルでした。

たまには拗ねて他の部屋に行ってしまうことも。なだめつつ、少し座っては逃げる、逃げてはなだめられて戻る、その繰り返しでした。

あいうえおの発生

先生が前で大きな声で口元を見せながら「あ!い!う!え!お!」と50音全て一人ひとりの前で話してくれます。

子供たちもそれを真似て発生していきます。

コロナ禍の真っただ中でしたが先生は透明のマスクを用意して子供に口元を見せていました。

うちの子は最初は50音全てが全滅、次第に半分はできるように、そのうちほぼできるようになってきました。

全滅だった最初の時も「あ!」だけは先生が根気よく教えてできるようになりました。

それでも気分次第で全く発声しないこともありました。

そんな二人でしたが先生は気長に接してくれました。

目の前の課題ができないこと、しかも大人から見たら難しくもなんともないことをやらない事は時に怠けている、ふざけていると映ってしまうこともありますが、そんなときの対応を身をもって教えてくれていた気がします。

中休み

この時間はおもちゃで遊べます。

その間は先生と話をしたり、他の親御さんと話したりです。

子供は子供同士で遊ぶのですが、おもちゃを取り上げてしまうこともありました。

「かーしーて?、って言ってみよう」「いっしょにあそぼう?、って言ってみよう」とここでかなり教えた記憶があります。

休憩時間でしたがこの時間も本当に学びが多い時間でした。

リトミックの時間

ピアノの音に合わせていろいろとやる時間です。

やはり二人とも中々できません。本当に根気よく先生は教えてくれました。

それでもたまに、たまにちょっとだけできるんです。

その時のわずかな瞬間を見つけて先生は本当に喜んでくれました。

その姿勢は家でも取り入れました。

わずかに、一瞬だけ、望ましい行動をとるときがあります。

その一瞬を見逃さないで感謝する、親の立場ではありますが、それがどれだけ大事かここで学んだ気がします。

朗読の時間

ここは朗読の時間です。奥の細道や雨にも負けずなど小学生、中学生でも難しいのでは?というものを朗読します。

趣旨としては言葉をたくさん聞かせるということだと思うのですが、うちの子二人は当然できません。

たまに俳句の部分を一人ひとりに読んでもらいます。

慣れない子は最後の二文字だけ読んでもらいます。

それすらも最初できなかった二人ですが、しばらくするとできるようになってきました。

機嫌がいいと俳句を全て先生に続いて読むこともありました。

全く発語しなかった二人が俳句を詠む。本当に驚きました。

紙芝居の時間

最後は紙芝居の時間です。

この時も座らせるのに本当に苦労しました。

保育の先生も手伝っていただき、なんとかなだめつつ紙芝居を聞きます。

そのうちだんだん、登場人物の真似をするようになりました。

周りの子たちや先生がその様子を見て笑うのを見るともっと真似をするようになりました。

言葉は出ないけど身振り手振りで皆を喜ばせることは得意でした。

その他対応していただいたこと

うちの子は二人とも発声すら難しかったので個別に一部対応していただきました。

最初はまず大きく息を吐く練習です。息を吹いて遊ぶおもちゃをいただき、ひたすら大きく息を吐く練習をしました。

そして絵本の登場人物をうちの子の名前にしてもらい、それを朗読してもらった動画を家で何度も見せます。絵本の主人公になった二人は物語に沿って「あー!」と声を出すステップに進みます。

本当に少しずつ、少しずつ覚えました。

喋れるようになった後

その言葉の教室は上の子が二語文を出し始めたころに事情があって無くなってしまいました。

しかし、二語文が出てからは本当に早かったです。

あれよあれよという間に文章をしゃべり始め、小学校入学前に発音は怪しいですが、言葉によるコミュニケーションができるようになってきました。

遅れて次男も二語文をしゃべりだし、その後は高速で習得していきました。

次男ももうすぐ小学生です。

今の問題は次の通りです。

発音が非常に悪い

そもそも何を言っているのか聞き取れないことが多いです。

しかも通じないと怒りだしてしまい、もっと聞きづらくなってしまいます。

前後の話、見ていた動画などから推測して「〇〇のことかな?」などとよく聞き返しています。

自分しか知らない言葉を皆が知っている前提で話す。

言葉の問題というよりはコミュニケーションの問題ですが、これもやや困りものです。

相手は知らないわけですから中々会話がかみ合いません。

話がワンパターン、しかもそれを繰り返す。

何度も何度も同じ話をされてしまうと聞く方は中々苦しいことも・・

助詞などがめちゃくちゃ・・・

「僕にー先生にー学校のー足し算でー難しい」など、たぶん「先生が学校で教えてくれる足し算が僕には難しい」と言いたいのかもですが正直初見では理解が難しいです。

もちろんこれは障害者に限らず、多くの家庭で3、4歳ごろに通る道だと思います。
ただ、うちの子は既に7歳と6歳。周囲の子や先生にこの状態で話すので相手の理解が無いとお互いかなりのストレスになっていそうです。

今やっている事

今心掛けているととはこの二つです。

とにかく話を最後まで聞く

途中で止めず、最後まで聞く、その上でコメントし、その後発音や文法などできるだけやわらかく返すことを意識しています。

理由はこちらが相手の話を聞かないのに相手がこちらの話を聞いてくれるわけがないからです。

これは意外と有効で結構な確率でこちらの言い分を聞いてくれます。

答えを求められたときに逆に聞いてしまう

「〇〇君を叩くとどうなる?」のように最後に「どうなる?」というパターンで来ることが本当に多いのですが、最近は逆に「どうなると思う?」と返しています。

仮にシンプルな疑問の場合、一度そこで子供が考える時間を作れること、仮に期待している答えがあるのならそれを教えてもらえるから(元ネタがわかる)。そういう意図で聞き返しています。

また、一度答えた内容は「さっきパパはなんて言ったかな?」と聞き返すこともしています。

理由は私が言ったことを理解しているか確認するために、また、何度も同じ話を同じ相手にさせてしまうのは良くないんだよ、と教えるためにです。

まだまだ、問題だらけです。

それでも一つ一つ、前に進んでいる、その実感はあります。

そして子供たちにも自分は前に進んでいると実感してほしいと思っています。

特に知的障害の我が子の場合、他人との比較ではなく過去の自分との比較が重要になります。

今回書いていて思い出したのですが、あんなにいろいろできなかったのが、今色々とできるものが増えている。

その成長を改めて実感しました。

これからも自分たちのペースでいいので少しずつ、前に進んでいこう。大丈夫、きっとできる

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